2021.02.06

SDGsの取り組み

廃棄予定のパラグライダーを回収して全国に販売しアップサイクル!!
素材と作りだけでその価値を判断していませんか?
その取り組みとコンセプトそして、そこにあるデザインでさらなる価値を生み出す。

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HOZUBAG のご紹介です。

京都の亀岡市にある保津川から、話は始まりました。
その川は豊かな自然を作り出し、地元の方々は川下りなどを楽しんでいます。
そこに、ゴミが・・・目立つ多くはレジ袋。
保津川は淀川に合流し、大阪湾へと注ぐ・・・どれだけのゴミが大阪湾へ流れ着くのか・・・。
まずはゴミとなる元を断たないことには。
世の中レジ袋有料化の波が来て減らすことは出来そうですが、亀岡市はこの状況を見てさらにもう1歩進んでレジ袋有料化ではなく全面廃止に舵を切りました。
「プラスチックごみゼロ宣言」
亀岡市は住民の理解を求め、レジ袋を有料販売する、無料配布することを禁止する条例を制定。
2021年1月1日に施行されました。

ただ、エコバックを新しい素材から作ってしまうとまたゴミが増えてしまうことは変わりません。
そこで今使われてるもので不要になった素材の形を変えてバックへ。
サスティナブル、SDGsの取り組みです。

クラウドファンディングで回収、解体する拠点、 “HOZUBAG FACTORY”を亀岡市に作りに、雇用を創出しました。
商品として販売するにはブランド力を生かした会社が必要でありました。

「洋服があれば世界は劇場になる」というコンセプトのもと、2001年に設立されたTheatre Productsが監修し販売を行います。
Theatre Productsは独自のブランドで表参道のショップや、オンライン販売や全国のロフトなどの販売チャンネルを持っていました。
そこを生かし、中古素材を使っていいものをデザイン企画してそのコンセプトとともに全国へ販売を広めようという活動です。

●パラグライダー生地
飛ぶ役目を終えた、 行き場のないパラグライダーを、 地上資源として活用します。
使えなくなったものを大事に保管している方も多いですよね。
捨てるにしてもお金がかかる。
その素材をカバンにしたらいいんじゃないかというアイデアのもと制作がはじまりました。

パラグライダー生地は軽量でそれなりの耐久性はあるが、なによりも持ち運び安くカラーが豊富なのでバックにするにはかなりよいですということです。

初回から何千個という単位のバック生産であった為、20機以上の中古パラグライダーが必要でした。
ふとしたきっかけで関西の先輩方からご紹介いただき、当社が協力することになったという流れです。

当社としても、自然を大事にして遊ぶスポーツ環境に配慮するこの流れに参加させていただくことは名誉なことでありました。
つかう責任を全うするには、使ったあとの道も作らなければなりません。
当社の獅子吼高原パラグライダースクールだけでは、急に20機ほどの中古機を集めるのは不可能ですので、グループ企業、他校にも依頼して倉庫にある不要になったグライダーを集めることができました。

●協力企業スクール
株式会社フィールドジョイ(そらとぴあつくばパラグライダースクール)
ゲインインターナショナル株式会社(ゲインパラグライダースクール)
トップフィールドぐんまパラグライダースクール

合計20機を超えるグライダーを亀岡市の工場へ発送でき生産に入ることができました。

●行程
各スクールで集めたグライダーを亀岡市に送ります。
工場にてグライダーを分解して生地を洗浄します。
それを縫製工場でそれぞれのグライダーに合わせてバッグ作成となります。
出来上がったバックはTheatre ProductsブランドのHOZUBAGとしてお店に並びます。

現在、Theatre Productsのネットショップ、店頭は全国のロフトで販売されています。
今後はニューヨーク近代美術館(MOMA)の公式商品として認定が取れましたので、MOMAショップ中心に販売されることになります。

株式会社フィールドマウンテン(獅子吼高原パラグライダースクール)が協力して作成されたHOZUBAGにはこんな下げ札が下がります。

購入者がこれをみて、「パラグライダーの生地って・・・・へー石川県にあるここからなんだ、今度行って見ようね~」ってHOZUBAG担いできてくれることを期待します。

我々が思うグライダーの生地を使ってバック作るっていったら、きれいなところを切って使って・・・みたいなイメージだけど、まったく逆の考え方。
裏生地のパラグライダーを切ったよっていうのをしっかり残してそれを見せることによりパラグライダー感を出してるんですよ。
確かにそうですよね。

やっぱり、見方って大事ですよね。

そう感じたデザインです。

ちなみにこの一連の流れは、テレビ東京系1月5日「ガイアの夜明け」で放送されました。
全国に広がることを願います。
そして、これからも当社としても継続的にしっかりと協力していく次第です。

だから、古くなったグライダーやレスキューパラシュートは捨てないで、獅子吼にもってきてね~。

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